関税、フェンタニル、スローガン――すべては繋がっている。
かえるくんとぺんしるくんの対話から、その気配を読み解く。
2025年7月3日、アメリカのベッセント財務長官がこう語った。
「日本の参院選が、日米経済協議の制約になっている」。
この数週間、日本とアメリカの間では微妙な緊張が続いていた。
それは、単なる外交上のやりとりではない。
関税という圧力を使い、日本国内の政権評価に影響を与えようとする、選挙介入の示唆だ。
そのことを踏まえ、かえるくんとぺんしるくんの対話を見てみよう。
かえるくんとぺんしるくんの対話

アメリカ、やってくれるわ
日米協議を担当してるベッセント財務長官が、「参院選が制約になっている」って言ってるらしい
相互関税をわざと高く見せて、国民に「交渉してる自民党どうなってんねん!」って言わせる作戦かもしれん

え、自民をアメリカが負けさせにくるってこと?
あれ、自民ってアメリカが育てたんちゃうの?(※1)

せやけど、フェンタニル問題放置してたし、気に入らんのやろ(※2)

でも政権交代したら日本をコントロールできんくなるで?

もうできてないから、リセット狙ってるんちゃうかな

じゃあ、アメリカはどこを“推し”にするんやろ?

今は、アメリカ寄りの政党ってあんまりない気がする
国民民主かなとも思ったけど、不祥事が多すぎて介入されてる感じもしないし…

逆に言えば、介入して“落とされた”んちゃう?
まさかCIAのスキャンダル工作で潰されたとかw(※3)

かもしれんなw
そうなると、台頭してきた参政党が気になるけど…あそこもなんか雰囲気が違う気がする(※4)

まあ、たしかにな

あ、そういえば参政党の神谷代表が「トランプ政権はアメリカ国民の国益を追求している」ってトランプ賞賛してたな

まさか…参政党の資金源ってアメリカやったりしてな

その発想はなかったな…
ハッ……「日本人ファースト」って、そういうメッセージか?(※5)

参政党の対米姿勢を見てみたら何か見えてくるかもな

賞賛してる時点で、それが答えやろ~

“自立”を掲げつつ、オーストラリアやアメリカと軍事同盟を組むって話もあるらしい…ちょっとぽいよな(スマホポチポチ)(※6)

参政党……まさか、ね?
表立った圧力ではない。
だが、関税という“無言の制裁”によって、政権への国民の不満を誘発しようとする構図が透けて見える。その根底には、日本の政権交代が“外部から操作可能な対象”であるという前提がある。
かつてアメリカが支援した自民党が、今や扱いにくい存在になったとすれば――代わる器が必要になる。国民民主や参政党に不自然な注目が集まるのは、操作の兆候として読み取れるかもしれない。
まとめ
「日本人ファースト」「自立外交」「真の保守」――こうした言葉は、耳障りがよく、どこか正しく感じる。けど、その言葉がどこから来たのか、立ち止まって考えたことがあるだろうか。
気がつけば、誰かが用意した言葉をそのまま使い、誰かが決めた前提で物事を考えていることがある。
それが“いいこと”に聞こえるのは、そう聞こえるように作られているからかもしれない。
静かに差し出されたその言葉の奥に、何があるのかを知ることができたら、あなたはもう、ただ流されるだけの存在ではなくなる。
その言葉、本当にあなたのものですか?
会話補足
※1. 「自民党はアメリカが育てたんちゃうの?」
1955年、自由党と日本民主党が合流して結成された自由民主党(自民党)は、戦後GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の方針のもと、共産主義の台頭を防ぐためにアメリカが支援した保守勢力にルーツを持つ。
アメリカは日本の安定と対共産圏の防波堤として、長期的に自民党を支持してきた歴史がある。
※2. 「フェンタニル問題放置してたし」
フェンタニルは非常に強力な合成麻薬で、アメリカでは年間数万人が過剰摂取で死亡している深刻な社会問題。
中国→メキシコ→アメリカという密輸ルートが主だが、近年では日本を経由した密輸も発覚しており、アメリカが「日本政府の対策不足」に苛立ちを見せているとされる。
※3. 「CIAのスキャンダル工作で潰されたとかw」
CIAは過去に複数の国(チリ、イラン、グアテマラ、ウクライナなど)で政権転覆や選挙介入、スキャンダル操作を行ってきた記録がある。
都市伝説ではなく、歴史的事実として“ありうる”話。
※4. 「参政党」
参政党は2020年に設立された新興政党。
「自立」「教育改革」「食の安全」「保守」などを掲げつつ、反ワクチン的主張や陰謀論との親和性も話題となった。ネットを通じた支持層の拡大が特徴で、一部では「宗教的な熱狂」を指摘する声もある。
※5. 「“日本人ファースト”って、そういうメッセージか?」
「◯◯ファースト」という言葉は、トランプの“America First”政策が象徴的。
これは自国民の利益を最優先にする排他的ナショナリズム的スローガン。
「日本人ファースト」はその焼き直しであり、思想的輸入を暗示している可能性がある。
※6. 「オーストラリアやアメリカと軍事同盟を組むって話」
日米安保条約は長らく日本の安全保障の基軸だが、ここで言及されているのは、参政党が提唱する「日米豪による新たな多国間軍事連携」の構想。
具体的には、QUAD(日本・アメリカ・オーストラリア・インド)などの連携深化を指すと思われるが、正式な軍事同盟としての形は明確ではない。
コメント